今回は個別原本や個別原本方式という言葉について解説していきたいと思います。 まず、その前に基準価額という言葉の意味から説明していきます。 投資信託購入時の1回分の値段のことを基準価額といいます。 購入した時の投資信託の値段は個別原本に記されています。 その受け付けられた注文が、実際に成立する日を約定日といますが、約定日の基準価額が個別原本を上回る金額に対して、換金時に税金がかかります。

投資信託を解約した時の税金の計算は個別原本に基づいて行われます。 分配金を受け取るときなどもそうです。 分配金を受け取るときは、決算日の基準価額が個別原本を上回る場合に税金がかかります。 複数回にわたって同じ投資信託を受益権口数で購入した場合は、加重平均された値段となりますが、解約や分配金の場合は、解約日や決算日の基準価額と個別原本との差額を計算してから、その部分を課税します。

課税方法として、税法上の原本を受益者ごとに計算する方式を個別原本方式といいます。 自分の保有している投資信託の値段が、すぐにわかると利益がとても把握しやすいのですが、今どれくらいの利益があるのかを知るには、購入した時の値段を調べなくてはなりません。

同じ投資信託を何回かに分けて購入していると、自分の持っている投資信託全体の値段がわからなくなってしまうことがあります。 何度でも購入することができる追加型投資信託の場合は、その時々によって値段が変わってくるからです。

自分の持っている投資信託全体の値段がわからなくなった時でも、基準価額がわかるので、個別原本はこういった時に非常に便利なものでもあります。